1884年
35歳頃

神託を伺う

画家 ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス
Consulting the Oracle / テート・ブリテン
答えを待つ女性たちの視線を一点へ集め、見えない声への緊張を作る。

何が描かれているか

神官が中央の祭壇に立ち、周囲の女性たちは身を寄せて答えを待つ。祭壇には神託を告げる頭部の形の器がある。
薄暗い室内、閉じた窓、煙が、日常から切り離された儀式の場を作る。
女性たちの顔と体は円を描くように中央へ向き、神官だけがまっすぐ立つ。暗い壁と閉じた窓によって外の時間は遮られ、煙の上がる器と耳を澄ませる姿勢が、絵には描けない「声」を待つ緊張を目に見える形へ変えている。

作品の見どころ

女性たちの顔と体の向きを円形に集め、中央の器へ視線を導く。
聞こえない声を表すように、耳を澄ませる姿勢と静止した時間が強調されている。
中心の器から女性たちの顔を一周し、最後に神官へ戻ると、全員が同じ答えを待ちながら異なる緊張を見せていると分かる。音のない絵で「聞く」という行為を描くため、動きを抑えた構図こうずが働く。

制作背景

1884年制作。女性たちが神官を囲み、神託の答えを待つ場面である。
古代を思わせる室内に、超自然的な出来事を待つ心理的な緊張が加わる。
神託とは、人間の問いに対して神が祭司やしるしを通じて告げる答えである。画面では、神官が頭部形の器へ耳を寄せ、周囲の女性たちが身を寄せて待つ。古代を思わせる室内と小道具が、答えの聞こえない緊張を支えている。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
テート・ブリテン
位置づけ
目録番号 N01541

出典・画像について

出典:テート 作品記録2026-09-13 確認)
画像:John William Waterhouse神託を伺う》/神託を伺う — John William Waterhouse / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-13 確認)
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