1877〜1878年
37〜38歳頃

オワーズ川の岸辺

画家 アルフレッド・シスレー
The Banks of the Oise / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
広い川と岸辺の道を、青と緑の短い筆触でつなぐ。高い木々と低い水平線が、水辺の開放感を強める。

何が描かれているか

広いオワーズ川が画面を横切り、岸辺の道に人々がいる。
遠くに帆と低い建物が見え、対岸には高い木々が並ぶ。人々と帆船は小さく描かれ、川と空の広さを測る目印になる。対岸の木々は横一列に続くため、奥行きより先に水平方向へ開けた眺めが伝わる。

作品の見どころ

水平線を低く置き、水面と空へ広い面積を与える。
岸辺の曲線と小さな人影が、手前から遠い帆まで視線を運ぶ。空の雲と水の反射には似た青灰色と白が使われ、地平線をはさんで上下に響き合う。岸辺の土色をたどると、鑑賞者の側から遠景へ入る道筋が見える。帆の白い三角形は水平線の近くに立ち、横へ広がる景色へ小さな縦の動きを加える。

制作背景

1877〜1878年作。川辺を行き交う人と水面の変化を一つの風景へまとめた。
現在はワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵。制作年には1877〜1878年という幅があるので、単年へ狭めない。川辺の人物を中心にした風俗画ではなく、水面、空、岸の変化を主題にした風景として見る。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
目録番号
1963.10.214

出典・画像について

画像:Alfred Sisleyオワーズ川の岸辺》/オワーズ川の岸辺 — Alfred Sisley / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-12 確認)
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