何が描かれているか
白いスカートの踊り手が腕を上げ、壁際にはギターを弾く人、歌う人、手拍子を打つ人が並ぶ。
床には踊り手の影が大きく伸び、右端の椅子とオレンジの布が暗い空間に色を加える。踊り手は画面中央より少し左に立ち、広げたスカートが床へ大きな三角形を作る。壁際の演奏者は横一列に近く並び、立つ人物と座る人物の高さの差が舞台の奥行きを示す。
作品の見どころ
強い横向きの光が、白いスカートを舞台の中心へ浮かび上がらせる。
踊り手の片足、奏者の手、壁の影を順に見ると、実際の音はなくてもリズムを感じられる。照明は人物の顔を均等に照らさず、白い布、腕、床の影を断片的に浮かび上がらせる。踊り手の形と壁に落ちる影を見比べると、身体の動きが実際より大きく感じられる。
制作背景
1882年作。題名のハレオはアンダルシアの踊りや、その場のにぎわいを指す語である。
サージェントは1879年にスペイン南部で描いた素描をもとに、この大画面をパリで完成させた。スペインで得た素描をもとにパリで組み立てたため、その場を一度に写した記録とは限らない。旅の観察を大画面の人物配置と照明へ作り替えた作品として捉えたい。