1897年
53歳頃

眠るジプシー女

画家 アンリ・ルソー
The Sleeping Gypsy / ニューヨーク近代美術館
砂漠で眠る旅人と、匂いを確かめるライオンを月光の下へ置く。危険と静けさが同時に続く、説明しきれない夢のような場面。

何が描かれているか

月夜の砂漠で旅人が杖と楽器のそばに横たわる。たてがみのあるライオンが近づき、顔の匂いを確かめるように見える。
歴史的題名には現在では避けられることのある呼称が残る。本文では人物を旅人として説明し、民族を外見だけで断定しない。満月、ライオンの目、旅人の顔が横に並び、静かな砂漠の中で互いを見る関係だけが強く残る。

作品の見どころ

旅人の衣装の横縞と、ライオンのたてがみ、砂漠の水平線が互いに異なるリズムを作る。
危険な距離なのに人物は眠り、ライオンも襲わない。緊張と静けさが同時に続く。月光の下でも影を複雑にせず、青い衣、茶色の毛、明るい砂を大きな面として分けている。

制作背景

1897年作。ルソー自身は、疲れて眠る旅人をライオンが嗅ぐが食べない場面として説明した。
現在はニューヨーク近代美術館所蔵。現実の旅行記録ではなく、月光の効果と想像で作られた場面である。歴史的題名を残すことと人物の民族を断定することは別なので、本文では外見から身元を決めない。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ニューヨーク近代美術館
目録番号
46.1939

出典・画像について

出典:ニューヨーク近代美術館 作品記録2026-09-11 確認)
画像:Henri Rousseau眠るジプシー女》/眠るジプシー女 — Henri Rousseau / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-11 確認)
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