川辺のテラスで、花を持つ女性と帽子の少女を大きく描いた。題名に「姉妹」とあっても、実際の血縁を示す記録ではない。人物の関係を想像で決める前に、顔と衣服の色を見たい。
何が描かれているか
年長の女性は深い青の衣服と赤い帽子を身につけ、手に花を持つ。少女は花の飾りのある帽子と明るい衣服で、手前のかごにも花がある。
背後に樹木と水面、舟がぼかされて広がる。
作品の見どころ
赤、青、白、花の多色が前景に密集し、背景は水と葉の色へ柔らかくほどける。
年長の女性の正面を向く顔と、少女の横を向く顔を比べると、二人が同じ場所にいながら異なる視線を持つことが分かる。まず手前の二人の帽子と衣服を大きな色面として見て、次に卓上の花や毛糸、背後の川へ視線を移す。赤、青、白の鮮やかな色が人物を近くに置き、背景の細かな筆触が距離を作る。題名から実際の姉妹だと決めつけず、二人の姿と春の風景がどのように一枚に重ねられているかを見るとよい。手前の濃い輪郭と、奥の人物や木立の柔らかさの差も、距離を見る手掛かりになる。
制作背景
二人は実の姉妹ではない。座っている年長の女性は、ジャンヌ・ダルローとして知られるウジェニー・マリー・ダルローである。
カンヴァスに油彩で、シカゴ美術館所蔵。
二人は実の姉妹ではありません
題名は血縁関係を示すものではなく、年長の女性はジャンヌ・ダルローとして知られるモデルです。
出典・画像について
画像:Pierre-Auguste Renoir《二人の姉妹(テラスにて)》/Pierre-Auguste Renoir, Two Sisters (On the Terrace), Art Institute of Chicago, CC0.
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