母親と二人の子ども、大きな犬を、装飾品の多い部屋に組み合わせた大画面である。家族の顔だけでなく、衣服、家具、花、屏風によって家の空間そのものを見せている。
何が描かれているか
シャルパンティエ夫人は黒い衣装でソファに座り、二人の子どもが手前にいる。左に黒と白の大きな犬が横たわり、右奥には花、家具、模様のある屏風が続く。
黒い衣装と明るい子どもの衣服が大きな対比を作る。
作品の見どころ
人物を横一列に並べず、犬から子ども、母親、奥の花へと視線が斜めに進む。黒い衣装も一色ではなく、光沢やひだを青と灰色で分けている。
肖像と室内の装飾が競い合いながら、家族の居場所を伝える。まず中央の母親と二人の子どもを大きな三角形として捉え、次に犬、家具、壁の装飾へ目を広げる。黒い衣服と室内の濃い色が人物を結び、子どもの明るい服と犬の毛が手前を軽くする。肖像の名前だけで終えず、人物、動物、調度品が狭い画面にどう整理されているかを順に確かめたい。
制作背景
描かれたのはマルグリット・シャルパンティエと、子どものジョルジェット、ポールである。作品は1879年のサロンで目立つ場所に展示され、好評を得た。
印象派展の外でも大きな成功を得た作品である。カンヴァスに油彩で、メトロポリタン美術館所蔵。
出典・画像について
画像:Pierre-Auguste Renoir《シャルパンティエ夫人と子どもたち》/Pierre-Auguste Renoir, Madame Georges Charpentier and Her Children, The Metropolitan Museum of Art, CC0.
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