通称は《夜警》だが、夜の警備を描いた絵ではない。市民隊が昼に出動しようとする場面である。中央の黒い服の隊長と白い服の副官から見始め、そこから旗、銃、槍、太鼓へ視線を広げたい。
何が描かれているか
中央の二人が前へ歩き、その周囲で隊員たちが武器を準備する。全員が同じ方向を向かず、手前と奥、明るさと暗さの差で複数の動きが重なる。
左寄りの明るい少女は、所蔵館が部隊の象徴と説明する目印として画面へ組み込まれている。
作品の見どころ
集団肖像を整列した顔の一覧にせず、合図を受けて隊が動き出す途中へ変えた。明暗法は「暗い雰囲気」を作るためだけではない。
隊長の伸ばす手、副官の衣装、銃を扱う人物など、混雑した画面を読む順序を作る。まず隊長の手と副官の明るい衣装を起点にし、旗、銃、槍、太鼓へ広げると、ばらばらに見える動きが出動の準備としてつながる。少女の光も、混雑の中で視線を戻す目印になる。
制作背景
1642年の作品で、完成した同じ年に妻サスキアが亡くなった。ただし、この絵を境に人気がなくなり、そのため破産したという説明は採用しない。
その後にも重要な注文があり、1656年の支払不能には複数の事情が関わる。カンヴァスに油彩、379.5×453.5センチで、アムステルダム国立美術館が所蔵する。
夜の場面ではありません
《夜警》は後世の通称です。画面は昼の市民隊が出動しようとする場面を示します。
出典・画像について
画像:Rembrandt van Rijn《夜警》/Rembrandt van Rijn, Rijksmuseum, Amsterdam, via Wikimedia Commons.
アムステルダム国立美術館の公開方針を確認しています。
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