1891〜1892年
61歳頃

二人の若い農婦

画家 カミーユ・ピサロ
Two Young Peasant Women / メトロポリタン美術館
畑で休む二人を大きく置き、農村の生活を落ち着いた構図こうずで描く。小さな反復筆触には新印象派を試した経験も残る。

何が描かれているか

果樹のある畑で二人の若い農婦が腰を下ろし、一人が籠へ手を伸ばす。
背後には耕された畑と村の建物が広がる。二人は果樹の下で身体を寄せ、一人は正面近くを向き、もう一人は籠へ手を伸ばす。働く途中の休息にも会話にも見えるが、口元や身振りから具体的な内容までは決められない。

作品の見どころ

人物を風景の小さな添景にせず、画面の前半を占める大きさで置く。
赤と青の服へ小さな反対色の筆触を重ね、形を崩さず色を振動させる。赤、青、白の服は周囲の緑から目立つ一方、その表面にも背景と同じ短い筆触が重なる。人物と畑を別々に仕上げず、日差しを受ける一つの色の場としてつないでいる。

制作背景

1891〜1892年作。エラニー近くの農村生活を主題にした。
現在はメトロポリタン美術館所蔵。新印象派を試した後の、小さな反復筆触と自由な塗りが共存する。新印象派の規則的な点描を試した時期の後に制作された。小さな反対色の効果を残しながら、筆触の長さや向きを自由に変えており、単純に以前の方法へ戻ったとは言い切れない。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
メトロポリタン美術館
目録番号
1973.311.5

出典・画像について

画像:Camille Pissarro二人の若い農婦》/二人の若い農婦 — Camille Pissarro / The Metropolitan Museum of Art Open Access
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-12 確認)
CC0/Open Accessとして提供された画像です。
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