1877年
46歳頃

赤い屋根、村の一角、冬

画家 カミーユ・ピサロ
Les Toits rouges, coin de village, effet d’hiver / オルセー美術館
木々の間から見える赤い屋根を、冬の丘と重なる色面へ変える。奥行きの説明より、画面全体を動かす筆触と色を前へ出した。

何が描かれているか

葉を落とした木々の間に、村の赤や褐色かっしょくの屋根が重なる。
その向こうには畑とコート・サン=ドニの丘が水平に広がる。葉を落とした幹と枝が手前を縦横に横切り、その隙間から赤い屋根が段々に見える。村の建物は一軒ずつ独立せず、奥の丘や畑と重なる色のかたまりとして組み込まれる。

作品の見どころ

木の幹を前景の幕のように置き、屋根と丘を細かな面へ分ける。
遠近法えんきんほうの線より、赤、緑、褐色の反復と厚い筆触で画面全体を動かす。赤と橙の屋根、緑の斜面、青灰色の影が小さな筆触で隣り合う。木々が視界を遮るため、一直線の遠近法より、手前から奥まで画面の表面を探る見方が合う。

制作背景

1877年作。同年の第3回印象派展へ出品された。
現在はオルセー美術館所蔵。セザンヌも同じ場所を描いたが、両者の構図こうずは異なる。1877年の第3回印象派展に出品された。セザンヌも同じ地域を描いたことは交流を知る手掛かりになるが、この作品の構図や色を共同制作の結果とみなすことはできない。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
オルセー美術館

出典・画像について

出典:オルセー美術館 作品記録・解説2026-09-12 確認)
画像:Camille Pissarro赤い屋根、村の一角、冬》/赤い屋根、村の一角、冬 — Camille Pissarro / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-12 確認)
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