何が描かれているか
広い道が手前から曲がり、ポントワーズの家々、畑、丘へ続く。
道の上には小さな人々が歩き、土地が生活の場であることを示す。道は画面の手前いっぱいから始まり、歩く人々の先で左右に曲がる。垣根で区切られた畑、家並み、細いポプラ、丘が次々に重なり、暮らしと耕作の跡が景色の形になる。
作品の見どころ
道と丘の曲線が視線を中央へ導き、家と畑の四角い形がその動きを支える。
身近な郊外を大きな画面へ描き、普通の土地に広がりと重さを与える。道と丘の大きな曲線に対し、木々と人は縦の小さな目印として置かれる。手前の土は濃く、奥の家と空ほど明るくなるため、平凡な郊外の谷が堂々とした奥行きをもつ。
制作背景
1867年作。1868年のサロンへ出品され、批評家エミール・ゾラから評価された。
現在はメトロポリタン美術館所蔵。印象派展以前の作で、後の明るい筆触へ向かう初期の重要作である。1868年のサロンでゾラが評価した事実は、当時すべての批評家が同じ見方だったことを意味しない。後の印象派という名称から逆算せず、サロンへ出した初期の大きな風景画として見る。