1869年
28歳頃

姉妹

画家 ベルト・モリゾ
The Sisters / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
同じ白い水玉模様の服を着た二人を、寄り添う姿で描く。顔の向きと腕の置き方の違いが、似た装いの中にそれぞれの存在を感じさせる。

何が描かれているか

二人の女性が長椅子に並んで座る。どちらも淡い青の水玉模様がある白い服を着ている。
二人はよく似た白い服を着ているが、髪や目の色、顔の向きは少しずつ異なる。画面右の女性は開いた扇を膝に置き、左の女性の手も膝元へ下ろされている。

作品の見どころ

服の色を対照させるのではなく、顔の向きや腕の置き方によって二人を描き分けている。
白い衣服にも青や灰色の陰影がある。花柄の長椅子と比べると、服の軽さやひだの違いが見えてくる。二人の身体は内側へわずかにかしくが、視線は互いに合わない。長椅子の花模様と衣服の水玉を見比べると、人物と室内を模様の違いでも描き分けている。

制作背景

1869年作。印象派展が始まる前から、モリゾが身近な女性と室内を主要な画題にしていたことが分かる。
二人の関係を説明する物語より、隣り合う身体の近さに注目して見ると、静かな親しさが感じられる。「姉妹」という題名だけから二人の詳しい身元や場面の物語を決めず、公式記録で確かめられる範囲にとどめる。初期のモリゾが室内の人物を扱った一例として見たい。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
目録番号
1952.9.2

出典・画像について

画像:Berthe Morisot姉妹》/姉妹 — Berthe Morisot / Wikimedia Commons
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-12 確認)
CC0/Open Accessとして提供された画像です。
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