インコと画家の娘
画家 ベルト・モリゾ →The Artist's Daughter with a Parakeet / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
娘ジュリーと鳥かごのインコを、鮮やかな桃色と青緑で描く。形を閉じない筆触が、人物の周りに空気を残す。
何が描かれているか
娘ジュリーが桃色の服で座り、その背後に鳥かごがある。
かごの中には緑と青のインコが見える。ジュリーは身体を斜めに向けながら顔をこちらへ向け、鳥かごはその背後へ高く置かれる。人物の視線と小鳥の位置が離れているため、画面の上下を行き来して見ることになる。
作品の見どころ
桃色の衣服と青緑の背景を長い筆触で重ね、輪郭の周りに空気を残す。
小さな鳥かごを人物の横へ置き、娘の静かな姿に色と視線の動きを加える。衣服の桃色、背景の青緑、鳥の緑と青が近い場所で響き合う。顔の輪郭は比較的細かい一方、袖や背景には長い筆触が残り、仕上げ方の差が見える。
制作背景
1890年作。モデルはモリゾとウジェーヌ・マネの娘ジュリーである。
衣服に残る長い筆の跡と、目や口の小さな描写を見比べると、色を大きく置く部分と細かく描く部分の違いが分かる。モデル名は所蔵館記録からジュリー・マネと確認できる。母が娘を描いた事実は背景として押さえつつ、性格や気持ちを表情だけから決めつけない。
出典・画像について
画像:Berthe Morisot《インコと画家の娘》/インコと画家の娘 — Berthe Morisot / Wikimedia Commons
CC0/Open Accessとして提供された画像です。
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