木立の中で遊ぶ女性と子どもを、細部より光と動きのまとまりとして描く。余白のような明るさも画面の一部になる。
何が描かれているか
白い服の女性が長い虫取り網を斜めに持ち、木立の中に立っている。
その奥には二人の子どもがいる。一人は黒い服、もう一人は白い服を着ている。女性の白い服は木々の明るい隙間と重なり、子どもたちはその奥へ小さく置かれる。虫取り網の長い柄が人物から斜め上へ伸び、目に見えない蝶の位置を想像させる。
作品の見どころ
垂直に伸びる木の幹と、斜めに差し出された網の柄を見比べると、立ち止まった人物の小さな動きが感じられる。
白、緑、黄を素早く置き、遊ぶ動作と木漏れ日を一緒に見せる。木の幹の縦線に対し、網と人物の腕は斜めに動く。葉や草の筆触は細部を閉じず、緑の中へ白や黄を散らすことで、木漏れ日のちらつきを表している。
制作背景
1874年作。描かれたのは姉エドマとその子どもたちである。
現在はオルセー美術館所蔵。オルセー美術館は人物を姉エドマと子どものジャンヌ、ブランシュと記録している。名前の確認できる家族像だが、表情より戸外での動きと光が中心に置かれている。
出典・画像について
画像:Berthe Morisot《蝶を追う》/蝶を追う — Berthe Morisot / Wikimedia Commons
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