積みわら、秋の日暮れ
画家 クロード・モネ →Stacks of Wheat (End of Day, Autumn) / シカゴ美術館(シカゴ)
畑の積みわらを、夕暮れの桃色、紫、青緑の中に置いた連作の一枚である。同じ対象を繰り返した目的を「光の一瞬」だけにせず、絵具を重ね、形を直す制作にも注目したい。
何が描かれているか
手前に大きな積みわら、左奥に小さな積みわらが置かれ、低い地平線の上に夕空が広がる。
積みわらの明るい面と影、畑の横方向の帯、空の色が互いに響き合う。
作品の見どころ
積みわらは茶色い物体として固定されず、周囲の空気と光によって桃色や紫に変わる。
手前と奥の大きさの差を追うと、単純な二つの山から畑の距離が立ち上がる。最初に手前の積みわらの丸い頂部と暗い側面を捉え、次に奥の積みわら、畑、空へ目を移す。同じ形が距離によって大きさと色を変え、平らな畑に奥行きを作る。輪郭線より、橙、紫、青の境目が形を支えている。近くの絵具の重なりと、離れたときに立ち上がる光のまとまりを往復して見たい。積みわらの落とす影と畑の色が接する場所を見ると、光の向きも読み取りやすい。
制作背景
技術調査は、空、畑、積みわらが複数の絵具層で組み立てられ、積みわらの輪郭と水平線も途中で変更されたことを示す。
カンヴァスに油彩、65.8×101センチ、シカゴ美術館所蔵、目録番号1933.444。
出典・画像について
画像:Claude Monet《積みわら、秋の日暮れ》/Claude Monet, Art Institute of Chicago, CC0.
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