モントルグイユ街、1878年6月30日の祝祭
画家 クロード・モネ →La Rue Montorgueil, à Paris. Fête du 30 juin 1878 / オルセー美術館(パリ)
建物の窓から見下ろした街路を、無数の三色旗と群衆の動きで満たしている。これは7月14日の革命記念日ではなく、1878年6月30日の「平和と労働」を祝う祭りの光景である。
何が描かれているか
通りの両側から青・白・赤の旗が張り出し、下の群衆は細かな色の集まりとして奥まで続く。
高い視点のため、建物の正面と街路が縦長の画面へ押し込まれ、旗が波のように連なる。
作品の見どころ
一人ずつの顔を見せなくても、色の反復で大勢の熱気が伝わる。
手前の大きな旗から奥の小さな点へ目を移すと、距離と群衆の密度が同時に感じられる。最初に通りの奥へ伸びる細い道筋を捉え、次に両側から突き出す旗の連なりを手前へ戻ってたどる。群衆は一人ずつ描き分けられず、色の点として街路の密度を作る。近くでは赤、青、白が細かく散り、離れると通り全体の祝祭的なうねりになる。高い視点が生む広がりにも注目したい。建物の垂直線と旗の斜線を見比べると、整った街路の中に動きが生まれる仕組みも分かる。
制作背景
モネは1878年6月30日、建物の窓から祝祭の街を見下ろして描いた。後の国民祝日と混同せず、「平和と労働」を祝う催しとして扱う。
カンヴァスに油彩、オルセー美術館所蔵。
出典・画像について
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Claude Monet《モントルグイユ街、1878年6月30日の祝祭》/Claude Monet, Musée d'Orsay, Google Art Project, via Wikimedia Commons.
忠実複製の扱いには法域差があります。
間違いを見つけたら、教えてください →