1894年
53〜54歳

ルーアン大聖堂、正面入口、陽光

画家 クロード・モネ
Rouen Cathedral: The Portal (Sunlight) / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
大聖堂の正面を画面いっぱいに近づけ、石の建築を光と色の集まりとして描いた。建物の形が消えたのではなく、細部が筆触へほどけながら全体の正面性を保っている。

何が描かれているか

扉、柱、彫刻が縦長の画面を埋め、空や地面はほとんど見えない。
灰色、青、黄土色、淡い桃色の筆触が細部へ重なり、日光を受ける場所と影の場所を分ける。

作品の見どころ

同じ建物でも、光の条件が変われば表面の色は変わる。
扉や柱の位置を手がかりに建築の形を確認し、その上へ重なる色を見ると、堅い石と移ろう光が同じ画面にあることが分かる。まず大聖堂の入口や窓の暗い部分を手掛かりにし、そこから明るい壁面へ視線を広げる。建築の細部を線で数えるより、青、桃色、黄の筆触が凹凸をどう浮かび上がらせるかを見るとよい。近くでは絵具の層、離れては正面全体を包む光へ見え方が変わる。石の建物と移ろう光の対比が中心になる。

制作背景

モネは1892~1893年に大聖堂を30点以上描き、時間帯に応じてカンヴァスを替えた。その後はジヴェルニーのアトリエで作品同士の関係を見ながら調整した。
この一枚の署名年は1894年。カンヴァスに油彩ゆさい、99.7×65.7センチ、メトロポリタン美術館所蔵、目録番号30.95.250。

作品情報

寸法
99.7 × 65.7 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
メトロポリタン美術館
目録
30.95.250

出典・画像について

出典:メトロポリタン美術館 作品ページ2026-09-08 確認)
画像:Claude Monetルーアン大聖堂、正面入口、陽光》/Claude Monet, The Metropolitan Museum of Art, CC0.
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-08 確認)
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