1873年
32〜33歳

ひなげし

画家 クロード・モネ
Coquelicots / オルセー美術館(パリ)
斜面の赤い花と、歩く女性と子どもを組み合わせたアルジャントゥイユ期の風景である。同じような二人組を遠景と前景に置き、歩いた時間まで一枚に感じさせる。

何が描かれているか

左の斜面に赤いひなげしが点在し、右手前には日傘を持つ女性と子どもが歩く。左奥にも小さな二人組があり、その先に家と木々が続く。
空と草地は広く、人物は風景の一部として置かれている。

作品の見どころ

赤い花は一輪ずつ輪郭りんかくを描くのではなく、斜面に散る色の点として見える。
遠い二人組から手前の二人組へ視線を動かすと、奥からこちらへ下りてくる道筋が生まれる。まず手前の赤いヒナゲシと二人の人物を見つけ、斜面を上って奥の二人へ視線を送る。似た配置が手前と奥で繰り返されるため、広い野原の距離が生まれる。花を一輪ずつ数えるより、赤い点が緑の面を横切る流れ、人物の淡い服、空の明るさを大きな色のまとまりとして見たい。空、丘、草地が横に重なる三つの帯として見ると、人物と花の位置関係もつかみやすい。

制作背景

前景と遠景の女性と子どもは、おそらく妻カミーユと息子ジャンだと所蔵館は説明するが、断定はしない。
作品は1874年の第1回印象派展へ出品された。カンヴァスに油彩ゆさい、オルセー美術館所蔵。
人物名は推定です
前景と遠景の女性と子どもは、おそらく妻カミーユと息子ジャンだと所蔵館は説明しています。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
オルセー美術館

出典・画像について

出典:オルセー美術館 作品ページ2026-09-08 確認)
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Claude Monetひなげし》/Claude Monet, Musée d'Orsay, Google Art Project, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-08 確認)
忠実複製の扱いには法域差があります。
間違いを見つけたら、教えてください →