四本のポプラがほぼ正方形の画面を縦に貫く、ポプラ連作の一枚である。木そのものだけでなく、画面の外へ続く高さと、水面へ返る反射を見たい。
何が描かれているか
細長い四本の幹が下から上へ伸び、先端は画面の外へ切れている。下には川があり、幹と淡い空の色が水面へ映る。
横に広がる岸と反射に対し、幹の縦線が強く立つ。
作品の見どころ
木を一本ずつ独立させず、四本の間隔と画面の縁を使ってリズムを作る。
正方形に近い画面の中で縦線がどこまで伸びるか、実物の高さを描かずに大きさを感じさせる方法が見どころである。まず水面からまっすぐ立つ四本の幹を数え、次にその間から見える対岸と反射をたどる。木の上部を画面外へ切る構図によって、幹の垂直線と水面の水平な広がりが強くなる。近くでは色の短い筆触、離れては木と反射がつくるリズムを見る。同じ青や緑が前後でどう使い分けられるかも確かめたい。
制作背景
モネはエプト川沿いのポプラを描くため、複数のカンヴァスを保持できる溝を付けた平底舟を使い、光の状態に応じて画面を取り替えた。一枚を一気に完成させるのではなく、条件ごとに別の画面を進めた。
カンヴァスに油彩、81.9×81.6センチ、メトロポリタン美術館所蔵、目録番号29.100.110。
出典・画像について
画像:Claude Monet《四本の木》/Claude Monet, The Metropolitan Museum of Art, CC0.
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