1882年
41〜42歳

プールヴィルの断崖の散歩

画家 クロード・モネ
Cliff Walk at Pourville / シカゴ美術館(シカゴ)
草に覆われた断崖と海の間を、日傘を持つ二人が歩く。明るく素早く見える画面の下に、複数回の制作と構図こうず変更があることを技術調査が示している。

何が描かれているか

左下に青緑の海が広がり、手前の崖には草と花が重なる。二人の人物が海沿いを歩き、右端の崖が大きくせり出す。
空、海、草地が斜めにつながり、風の通る広さを作る。

作品の見どころ

人は風景の尺度を示す小さな存在で、主役は崖の縁、海、空の関係である。
右の斜面による近さと、左へ開く海の遠さを比べると、平面の中に大きな奥行きが生まれる。まず手前の草と二人の人物を見つけ、崖の縁に沿って海、遠い岬へ視線を動かす。草の斜線と海岸線が異なる方向へ伸びるため、画面に広がりが生まれる。近くでは風に揺れる草の筆触、離れては青と緑の大きな面の重なりを見る。人物の小ささと風景の大きさを比べるのもよい。

制作背景

技術調査では、一度で完成したのではなく複数回にわたり制作され、初期の水平線は完成画より高かったことが分かっている。見た瞬間の印象を残しながら、構図は後から調整された。
カンヴァスに油彩ゆさい、66.5×82.3センチ、シカゴ美術館所蔵、目録番号1933.443。

作品情報

寸法
66.5 × 82.3 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
シカゴ美術館
目録
1933.443

出典・画像について

出典:シカゴ美術館 学術カタログ2026-09-08 確認)
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Claude Monetプールヴィルの断崖の散歩》/Claude Monet, Art Institute of Chicago, Google Art Project, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-08 確認)
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