1426年
24歳

聖母子せいぼし

画家 マザッチョ
The Virgin and Child / ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
幼子おさなごの丸い身体と聖母の大きな膝に強い光が当たり、重量を感じさせる。葡萄は日常の食物であると同時に、キリストの血と将来の受難を連想させる。

何が描かれているか

聖母マリアが高い玉座に座り、幼子キリストへ葡萄を差し出す。幼子は実を口へ運び、足元では二人の小さな天使がリュートのような楽器を奏でる。
玉座の上端は画面から切れ、低い位置から見上げる角度で描かれる。これは元の祭壇で高い位置に置かれたことを意識した構成で、鑑賞者の視点と結びつく。

作品の見どころ

幼子の丸い身体と聖母の大きな膝に強い光が当たり、重量を感じさせる。葡萄は日常の食物であると同時に、キリストの血と将来の受難を連想させる。
足元の天使が持つ楽器の斜めの線は、一つの消失点へ向かうよう調整される。小さな細部にも遠近法えんきんほうを使い、画面全体の見上げる空間をそろえている。

制作背景

1426年、ピサのサンタ・マリア・デル・カルミネ聖堂の公証人こうしょうにんジュリアーノ・デッリ・スカルシが注文した多翼祭壇画さいだんがの中央部分である。現在はロンドンのナショナル・ギャラリーが所蔵する。
祭壇画は18世紀までに解体され、各部分が散逸した。《磔刑たっけい》など現存断片と合わせることで、中央の聖母子が下段、磔刑が上部にあった元の上下関係を想像できる。

作品情報

材質・技法
卵テンペラ、板
所蔵
ナショナル・ギャラリー(ロンドン)
位置づけ
幼子の丸い身体と聖母の大きな膝に強い光が当たり、重量を感じさせる。葡萄は日常の食物であると同時に、キリストの血と将来の受難を連想させる。

出典・画像について

出典:ナショナル・ギャラリー 作品記録2026-09-14 確認)
画像:Masaccio聖母子》/聖母子 — Masaccio / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-14 確認)
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