1797年
50〜51歳

魔女の飛翔

画家 フランシスコ・デ・ゴヤ
Vuelo de brujas / プラド美術館(マドリード)
尖った帽子の三人が空中で裸の人物を支え、地上では顔を覆う人物とロバが暗がりに残る。上と下、光と暗さがはっきり分かれ、何が起きているのか簡単には説明できない不安を作る幻想画である。

何が描かれているか

空中の三人は大きな帽子をかぶり、中央の裸の人物へ顔を寄せる。下では白い布を頭からかぶった人物が歩き、もう一人は地面に伏せる。
右奥のロバまで含め、地上の場面は暗く、上の身体だけが強く浮かぶ。

作品の見どころ

怪物を細かく説明するより、普通の重力が働かない上部と、目を隠す地上の人物を比べたい。
儀式の意味を一つに決めず、分からなさそのものを画面がどう作るかを見る。まず明るい空中の集団を見てから、目を覆う地上の人物、暗がりのロバへ視線を下ろすと、上下の世界が断絶していることが分かる。物語を完全に解くより、見える側と見えない側の差を味わいたい。明るい肌と黒い背景の境目にも目を向けたい。

制作背景

カンヴァスに油彩ゆさい、43.5×30.5センチで、プラド美術館が目録番号P07748として所蔵する。
オスナ公爵夫妻の別邸を飾るために制作された、魔女と超自然を主題とする小画面6点の一つだった。私的な幻想画に見えても、具体的な注文先を持つ作品である。

作品情報

寸法
43.5 × 30.5 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
プラド美術館
目録
P07748
連作
魔女と超自然を主題にした小画面6点の一つ

出典・画像について

出典:Fundación Goya en Aragón 作品ページ2026-09-08 確認)
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Francisco de Goya魔女の飛翔》/Francisco de Goya, Museo Nacional del Prado, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-08 確認)
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