1814年
67〜68歳

1808年5月3日、マドリード

画家 フランシスコ・デ・ゴヤ
El 3 de mayo de 1808 en Madrid o Los fusilamientos / プラド美術館(マドリード)
右の兵士たちは背を向けて銃を構え、左の白いシャツの男性が両腕を上げる。中央のとも火が、顔の見えない銃殺隊と処刑を待つ人々を同時に照らす。《5月2日》の混戦から、逃げ場のない一方向の暴力へ場面が変わる。

何が描かれているか

兵士たちの身体と銃は同じ角度に揃い、ひとかたまりの壁のように見える。
向かい側では白いシャツの男性が腕を広げ、その背後に顔を覆う人々が並ぶ。手前には倒れた身体と血があり、灯火の四角い形が両群の間に置かれる。

作品の見どころ

白い衣服と上げた腕が最初に目へ入り、そこから銃口、待つ人々、すでに倒れた身体へ時間をたどれる。
兵士の顔を見せないことで、個人の肖像よりも繰り返される処刑の仕組みが前へ出る。ロマン主義と結び付けて論じられる、歴史の暴力と強い感情を扱う作品である。白いシャツの人物から、銃口、顔を覆う人々、手前の死者へたどると、これから起こることと、すでに起きたことが同じ画面にある。灯火は希望の印と決めず、双方を照らす光源としてまず見る。

制作背景

カンヴァスに油彩ゆさい、268×347センチで、プラド美術館が目録番号P00749として所蔵する。
「プリンシペ・ピオの丘の銃殺」という別題もあるが、それだけで画面を正確な現場記録とは扱えない。1814年に《5月2日》と一組で構成された作品であることを先に押さえる。
正確な場所の記録とは断定できません
「プリンシペ・ピオの丘の銃殺」という別題はありますが、出来事から6年後に構成された歴史画であり、画面を実況記録とは扱えません。

作品情報

寸法
268 × 347 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
プラド美術館
目録
P00749

出典・画像について

出典:Fundación Goya en Aragón 作品ページ2026-09-08 確認)
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Francisco de Goya1808年5月3日、マドリード》/Francisco de Goya, Museo Nacional del Prado, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-08 確認)
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