マヌエル・オソリオ・マンリケ・デ・スニガ
画家 フランシスコ・デ・ゴヤ →Manuel Osorio Manrique de Zúñiga / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
赤い服の少年が正面に立ち、足元にはカササギ、鳥籠、三匹の猫がいる。子どもの肖像らしい鮮やかさと、獲物を狙うような猫の視線が同じ画面にある。動物を一つの暗号へ決めず、少年を囲む距離と視線を見たい。
何が描かれているか
少年は両足を揃えて立ち、紐につないだカササギを持つ。鳥のくちばしには紙片があり、右には鳥籠、左には三匹の猫が暗がりから鳥を見つめる。
少年の赤い服と白い帯は明るく、動物のいる床と背景は抑えた色で描かれている。
作品の見どころ
身分の高い子どもの姿を整えて見せるだけでなく、鳥と猫の緊張を近くへ置いた点が印象を複雑にする。
鳥籠、カササギ、猫を若さのはかなさや危うさと結び付ける解釈はあるが、意味は一つに確定していない。まず画面にある「見つめる猫」と「つながれた鳥」の関係を確かめたい。まず正面を向く少年、次に紐で結ばれたカササギ、最後に暗がりの猫へ視線を下ろすと、整った肖像の中へ小さな緊張が加わる。動物の意味を一つに決めず、互いの距離と視線を比べたい。
制作背景
カンヴァスに油彩、127×101.6センチで、メトロポリタン美術館が目録番号49.7.41として所蔵する。
制作はゴヤが国王付き画家となった後の時期に当たり、宮廷と上流階級の肖像を手がける中で描かれた。
動物の意味は一つに決まっていません
鳥籠、カササギ、猫を若さのはかなさや危うさと結び付ける解釈はありますが、所蔵館も可能性として示しています。
出典・画像について
画像:Francisco de Goya《マヌエル・オソリオ・マンリケ・デ・スニガ》/Francisco de Goya, Manuel Osorio Manrique de Zuñiga, The Metropolitan Museum of Art, CC0.
メトロポリタン美術館のOpen Access画像です。
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