1300年頃
33歳頃

聖痕を受ける聖フランチェスコ

画家 ジョット・ディ・ボンドーネ
Saint Francis Receiving the Stigmata / ルーヴル美術館
金地を使いながら、岩の斜面と礼拝堂の建物が場所を示す。フランチェスコの視線と光線を追うと、左下から右上へ力が流れ、奇跡の原因と結果が一目でつながる。

何が描かれているか

岩山の前で聖フランチェスコがひざまずき、空に現れた翼をもつキリスト像を見上げる。両者を結ぶ光線は、手、足、脇腹へ伸び、聖人がキリストと同じ傷である聖痕を受ける出来事を示す。
下部には生涯の三場面を並べた小画面が付く。大きな主場面と時間の異なる物語を一枚の祭壇画さいだんがにまとめ、信仰の対象と伝記の読み物を両立させている。

作品の見どころ

金地を使いながら、岩の斜面と礼拝堂の建物が場所を示す。フランチェスコの視線と光線を追うと、左下から右上へ力が流れ、奇跡の原因と結果が一目でつながる。
聖人の驚きを大げさな記号にせず、上体を反らす姿勢と開いた両手で伝える。足元の修道士しゅうどうしは本に集中しており、同じ場所でも奇跡を見る者と見ない者が分かれる。

制作背景

ルーヴル美術館は1300〜1325年の作品として収蔵し、画面下の署名「フィレンツェ人ジョットの作」を重要な手がかりとしている。ピサのサン・フランチェスコ聖堂のために作られた大きな祭壇画である。
フランチェスコの聖痕は13世紀に成立した新しい聖人伝の中心場面だった。ジョットは超自然的な出来事を、光線、視線、地形の方向をそろえることで、初めて見る人にも読める場面へ整理した。

作品情報

材質・技法
テンペラ・金、板
所蔵
ルーヴル美術館
位置づけ
金地を使いながら、岩の斜面と礼拝堂の建物が場所を示す。フランチェスコの視線と光線を追うと、左下から右上へ力が流れ、奇跡の原因と結果が一目でつながる。

出典・画像について

出典:ルーヴル美術館 作品記録2026-09-14 確認)
画像:Giotto di Bondone聖痕を受ける聖フランチェスコ》/聖痕を受ける聖フランチェスコ — Gleb Simonov / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-14 確認)
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