1306〜1310年頃
40歳頃

荘厳の聖母(オンニサンティの聖母)

画家 ジョット・ディ・ボンドーネ
Ognissanti Madonna / ウフィツィ美術館
聖母の膝、胸、衣のひだに明暗がつき、大きな身体が玉座の中に収まっているように見える。玉座の柱や天蓋も、人物を囲む平面模様ではなく、奥行きをもつ構造として描かれる。

何が描かれているか

玉座に座る聖母マリアが幼子おさなごキリストを抱き、左右を天使と聖人が囲む。「マエスタ」は威厳ある聖母子せいぼし像を指し、正面性と金地は中世以来の聖なる形式を保つ。
人物は上下に単純に積まれず、玉座の段と左右の隙間に沿って奥へ重なる。前景の天使は花や器をささげ、立つ場所と身体の向きがそれぞれ異なる。

作品の見どころ

聖母の膝、胸、衣のひだに明暗がつき、大きな身体が玉座の中に収まっているように見える。玉座の柱や天蓋も、人物を囲む平面模様ではなく、奥行きをもつ構造として描かれる。
ウフィツィではチマブーエやドゥッチョの大型聖母子像と比較できる。共通する金地と主題の中で、人物の重さ、前後の重なり、光の当たり方がどう異なるかを見るとよい。

制作背景

フィレンツェのオンニサンティ聖堂のために1306〜1310年頃制作されたとされる大型祭壇画さいだんがである。壁画だけでなく、礼拝の中心となる板絵でもジョットの空間表現が確認できる。
伝統を完全に壊した作品ではない。金地、正面の聖母子、大小関係を受け継ぎながら、身体の量感と玉座の奥行きを加えた。変化は古い形式の内部から生まれている。

作品情報

材質・技法
テンペラ・金、板
所蔵
ウフィツィ美術館
位置づけ
聖母の膝、胸、衣のひだに明暗がつき、大きな身体が玉座の中に収まっているように見える。玉座の柱や天蓋も、人物を囲む平面模様ではなく、奥行きをもつ構造として描かれる。

出典・画像について

出典:ウフィツィ美術館 作品記録2026-09-14 確認)
画像:Giotto di Bondone荘厳の聖母(オンニサンティの聖母)》/荘厳の聖母(オンニサンティの聖母) — Giotto / Wikimedia Commons
画像の出典 / Free Art License 1.3(画像情報:2026-09-14 確認)
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