1303〜1305年頃
38歳頃

キリストへの哀悼

画家 ジョット・ディ・ボンドーネ
The Lamentation / スクロヴェーニ礼拝堂
人物は同じ悲しみを一様に表さない。顔を近づける者、腕を広げる者、黙って立つ者、背を向ける者がいて、見る人は反応の違いを順に読むことができる。

何が描かれているか

亡くなったキリストの身体を聖母マリアが抱き、弟子や女性たちが取り囲む。前景には背を向けて座る人物も置かれ、鑑賞者と聖母の間に深さを作っている。
空では天使たちが身をよじり、下の人々と同じ悲しみを示す。右上から左下へ落ちる岩山の線は、木の立つ高所からキリストの顔へ視線を導く。

作品の見どころ

人物は同じ悲しみを一様に表さない。顔を近づける者、腕を広げる者、黙って立つ者、背を向ける者がいて、見る人は反応の違いを順に読むことができる。
画面中央を空けず、身体を重ねて悲しみの密度を上げる。それでも岩山の斜線と人物の視線がキリストへ集まるため、混雑せず、どこを見るべきかが明快である。

制作背景

スクロヴェーニ礼拝堂の受難伝に含まれ、磔刑たっけい後にキリストを悼む場面を描く。連作れんさくの中では死の直後の静止した時間にあたり、前後の激しい出来事とは異なる速度を持つ。
背景の金地を完全には捨てていないが、岩山、樹木、人物の前後関係によって場面を一つの地上空間へまとめた。感情表現と空間構成が別々でなく、互いを強める点が見どころである。

作品情報

材質・技法
フレスコ
所蔵
スクロヴェーニ礼拝堂
位置づけ
人物は同じ悲しみを一様に表さない。顔を近づける者、腕を広げる者、黙って立つ者、背を向ける者がいて、見る人は反応の違いを順に読むことができる。

出典・画像について

出典:スクロヴェーニ礼拝堂 公式案内2026-09-14 確認)
画像:Giotto di Bondoneキリストへの哀悼》/キリストへの哀悼 — Giotto / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-14 確認)
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