1897〜1898年
49歳頃

我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか

画家 ポール・ゴーギャン
D'où venons-nous ? Que sommes-nous ? Où allons-nous ? / ボストン美術館
乳児から老女までを横長の画面に並べ、生の始まりと終わりを一つの景色にする。題名の三つの問いに、決まった答えは描かれていない。

何が描かれているか

横長の画面に、眠る乳児、座る人々、果実を取る若者、顔へ手を当てる老女などが並ぶ。右上に青い神像が立つ。
画面右上の題名は、誕生から死までの生を三つの問いとして示す。物語を左から一方向へ読むとは限らない。右端の乳児から中央の立つ人物、左端の老女へ視線を移すと、異なる生の段階がゆるく結ばれる。

作品の見どころ

中央で腕を上げて果実を取る人物が画面を支え、その両側に異なる年齢と姿勢が広がる。
青緑の自然、黄土色の肌、白い鳥が響き合う。個々の人物より、画面全体を一つの大きな壁画のように見ると構成が分かる。人物の大きさや位置は均一でなく、果実を取る姿を中心に、複数の場面が一つの横長画面へ集められている。

制作背景

1897年末から1898年にタヒチで制作。ゴーギャンは大作として位置づけ、題名を絵の一部に書き込んだ。
現在はボストン美術館所蔵。哲学的な問いとタヒチの像を結びつける一方、現地の人々を画家自身の人生観を表す記号として使った面もある。題名の問いに一つの答えを探すより、誕生、日常、老い、死を並べた構成そのものから考えたい。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ボストン美術館
目録番号
36.270

出典・画像について

出典:ボストン美術館 作品記録・解説2026-09-11 確認)
画像:Paul Gauguin我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか》/我々はどこから来たのか、我々は何者か、我々はどこへ行くのか — Paul Gauguin / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-11 確認)
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