何が描かれているか
白い帽子をかぶった三人の少女が手をつなぎ、草地で輪になる。背後には畑、家、働く人が小さく描かれる。
題名のポン=タヴェンは、画家たちが集まったブルターニュの町である。三人の身体で作られる小さな輪と、奥へ横に続く畑を比べると、手前の動きがより強く見える。
作品の見どころ
三人の腕と足が繰り返す形を追うと、踊りの輪が見えてくる。顔の細かな表情より、集団のリズムが中心だ。
地面や服は細かな光の変化より大きな色面で整理される。奥の景色も平らに重なり、装飾的に見える。白い帽子と暗い服の反復が目印になり、顔を細かく読まなくても、三人が一つの集団だと分かる。
制作背景
1888年に制作。ゴーギャンはブルターニュをパリの都市生活から遠い場所として求めたが、その見方自体が外から来た画家の理想化を含む。
現在はワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵。少女たちの生活全体ではなく、画家が選んだ一場面である。ブルターニュを素朴な土地として見る姿勢には、実際の暮らしと画家の期待を分けて考える必要がある。