1888年
40歳頃

踊るブルターニュの少女たち、ポン=タヴェン

画家 ポール・ゴーギャン
Breton Girls Dancing, Pont-Aven / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
手をつないで踊る少女たちを、細部より輪郭りんかくと大きな色面でまとめる。ブルターニュを都会とは異なる場所として見た画家の視線も考えたい。

何が描かれているか

白い帽子をかぶった三人の少女が手をつなぎ、草地で輪になる。背後には畑、家、働く人が小さく描かれる。
題名のポン=タヴェンは、画家たちが集まったブルターニュの町である。三人の身体で作られる小さな輪と、奥へ横に続く畑を比べると、手前の動きがより強く見える。

作品の見どころ

三人の腕と足が繰り返す形を追うと、踊りの輪が見えてくる。顔の細かな表情より、集団のリズムが中心だ。
地面や服は細かな光の変化より大きな色面で整理される。奥の景色も平らに重なり、装飾的に見える。白い帽子と暗い服の反復が目印になり、顔を細かく読まなくても、三人が一つの集団だと分かる。

制作背景

1888年に制作。ゴーギャンはブルターニュをパリの都市生活から遠い場所として求めたが、その見方自体が外から来た画家の理想化を含む。
現在はワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵。少女たちの生活全体ではなく、画家が選んだ一場面である。ブルターニュを素朴な土地として見る姿勢には、実際の暮らしと画家の期待を分けて考える必要がある。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
目録番号
1984.18.1

出典・画像について

画像:Paul Gauguin踊るブルターニュの少女たち、ポン=タヴェン》/踊るブルターニュの少女たち、ポン=タヴェン — Paul Gauguin / Wikimedia Commons
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-11 確認)
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