何が描かれているか
スパルタ王レオニダスが中央で裸身のまま座り、剣と盾を持つ。周囲では兵士たちが武器を整え、花冠を結び、岩へ言葉を刻む。
ペルシア軍とのテルモピュライの戦いで、死を覚悟したスパルタ軍を描く。戦闘の瞬間より、各人が最後の準備をする時間が選ばれた。中央の王を囲む兵士たちは一つの方向へ進まず、別々の準備をしながら画面を埋める。
作品の見どころ
中央の静かなレオニダスと、周囲の小さな動作を比べよう。身体は理想化されているが、一人ずつ異なる仕事が集団を生きたものにする。
槍と腕の斜線が画面を横切る一方、レオニダスの上半身は正面に安定する。混乱の前にある秩序と覚悟を見せる構図だ。正面を向くレオニダスから周囲の手足へ目を広げると、静止した中心と動く集団の差が際立つ。
制作背景
制作には長い期間がかかり、1814年に完成した。ナポレオン帝政が崩れる年と重なるが、作品の意味を当時の一事件だけへ縮めない。
現在はルーヴル美術館所蔵。古代の英雄を現代政治へ使った画家が、晩年に再び古代史へ戻った大作として見られる。長い制作期間を経た作品なので、完成年の政治状況だけから最初の構想まで説明しないよう注意する。