1848〜1849年
29歳頃

オルナンの食休み

画家 ギュスターヴ・クールベ
L’Après-dînée à Ornans / リール宮殿美術館
故郷オルナンの友人たちを、飾らない食後の時間として大画面へ描いた。1849年のサロンで受賞し、最初の大きな成功となった。

何が描かれているか

食事を終えた室内で四人の男性が集まり、一人がヴァイオリンを弾く。
テーブルには白い布や食器が残り、犬が椅子の下で休む。四人のうち三人は椅子やテーブルの周りに座り、右の人物がヴァイオリンを構える。白い食卓布、椅子の下の犬、壁際の家具が、演奏会場ではなく身近な食後の部屋を示す。

作品の見どころ

大事件ではない友人同士の時間を、落ち着いた大画面へ広げる。
暗い室内に白い布と顔を浮かべ、音楽へ耳をかしける沈黙を作る。人物の顔や手だけへ暖かな光を当て、部屋の隅と衣服は深い褐色かっしょくへ沈める。演奏者へ全員の視線をそろえず、もたれたり俯いたりする姿勢によって、音を聴く時間の長さを表す。

制作背景

1848〜1849年作。1849年のサロンで二等メダルを受け、クールベ最初の大きな成功となった。
現在はリール宮殿美術館所蔵。題名のオルナンは画家の故郷を指す。1849年のサロンで評価されたことは、後の大作へ進む足場になった。ただし、受賞歴だけで作品の意味を決めず、故郷の普通の集まりを大きな油彩ゆさい画として扱った選択に注目する。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
リール宮殿美術館

出典・画像について

画像:Gustave Courbetオルナンの食休み》/オルナンの食休み — Gustave Courbet / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-12 確認)
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