木陰と日なた、水面の静けさと小さな人の動きを一つにまとめる。
何が描かれているか
ストゥア川沿いのストラトフォード・ミルが木陰に隠れ、手前では少女が釣りをする少年を見ている。
川には船があり、遠くの農家と草地だけが明るい日差しを受ける。水車場は画面左の木陰にあり、少女が釣り糸を投げる少年を見ている。さらに左には別の釣り人が座り、川の奥には荷を積んでいない平底船と明るい農家が見える。
作品の見どころ
暗い木陰から明るい遠景へ目を導き、一枚の中に天候と時間の変化を作る。
斜めに倒れかけた柳、曲がる川、釣り糸の細い線が、静かな場面へ小さな動きを加える。水車場と手前の木々は暗く、川の曲がる先だけに日差しが当たる。倒れかけた柳、釣り糸、水路の曲線を追うと、静かな画面の中で視線が少しずつ奥へ移る。
制作背景
1820年作。ストゥア川を描く六枚の大型風景画の第2作で、1811年の油彩習作などをもとにした。
ロイヤル・アカデミー展ではおおむね好評だったが売れず、後に友人フィッシャーを通じてジョン・パーン・ティニーへ渡った。1811年の油彩習作から小型案、原寸大習作を経て完成画へ進んだ。展覧会後も加筆されているため、一度の戸外制作ではなく、長い検討で構図を整えた作品と分かる。
出典・画像について
画像:John Constable《ストラトフォード・ミル》/ストラトフォード・ミル — John Constable / Wikimedia Commons
Public Domain表示の忠実な複製画像です。扱いは国・地域によって異なります。
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