1825年頃
49歳頃

司教の庭から見たソールズベリー大聖堂

画家 ジョン・コンスタブル
Salisbury Cathedral from the Bishop's Grounds / メトロポリタン美術館
大木を額縁のように使い、自然の中へ大聖堂の尖塔せんとうを立ち上げる。

何が描かれているか

左右の大木が作る窓のような空間に、ソールズベリー大聖堂の高い尖塔が見える。
手前には牛がいる草地と小川があり、左下で司教ジョン・フィッシャーと女性が大聖堂を眺める。画面左下の司教は、木々の間に現れる大聖堂の方へ杖を向ける。草地、小川、牛という低い水平の要素に対し、中央の尖塔は空へまっすぐ伸びている。

作品の見どころ

暗い木の幹を左右に置き、中央の白い大聖堂と青空を明るく浮かび上がらせる。
枝が尖塔の周囲で開き、自然と建築が競うのではなく互いを引き立てる構図こうずになっている。左右の幹と上部の枝は、尖塔を囲む大きなアーチのように働く。暗い木陰から明るい空と白い建築へ目を移すと、自然の中から大聖堂が現れる構成が分かる。

制作背景

メトロポリタン美術館は1825年頃の等身大習作しゅうさくとし、1826年に完成したフリック・コレクション版のために制作されたと説明する。
依頼は友人ジョン・フィッシャーの叔父であるソールズベリー司教から始まり、制作の途中で木の間を開き、明るい空を加えた。メトロポリタン美術館の作品は、1826年の完成版のための原寸大習作である。途中で樹冠を開き明るい空を加えた経緯けいいから、現在の構図が最初から固定されていたわけではない。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
メトロポリタン美術館
目録番号
50.145.8

出典・画像について

画像:John Constable司教の庭から見たソールズベリー大聖堂》/司教の庭から見たソールズベリー大聖堂 — John Constable / Wikimedia Commons
画像の出典 / CC0 1.0(画像情報:2026-09-12 確認)
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