何が描かれているか
ストゥア川で馬が岸から荷船を引き、船頭たちが水辺で作業する。
右側には木々とフラットフォード・ミルの建物が並び、水路が明るい遠景へ続く。岸を歩く馬から水上の荷船へ綱が伸び、川が風景であると同時に物資輸送の道だったことが分かる。水路の曲がりと右岸の建物を追うと、作業の進む方向が遠景へ続く。
作品の見どころ
川岸と水路の斜線が、働く馬から遠い空へ自然に視線を導く。
木の葉、雲、水面へ白い絵具を細かく置き、同じ日の光が風景全体を動かしているように見せる。木々の暗い緑の中へ、雲、水面、道の白い光が細かく散る。建物を画面中央へ大きく置かず、馬、船、人、木々を同じ水辺の環境に含めている。
制作背景
1816〜1817年作。フラットフォード・ミルはコンスタブル家が運営した製粉所で、川は穀物や石炭を運ぶ実用の水路だった。
野外で描いた多数の習作をもとに、ロンドンのアトリエで完成させ、1817年のロイヤル・アカデミーへ出品した。戸外での習作を用いても、完成画はその場で一度に仕上げたものではない。身近な製粉所と実用の水路を、複数の観察から展覧会用の大画面へまとめた作品である。
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この画家について本で読む
コンスタブルの手紙 英国自然主義画家への追憶
C・R・レズリー 著/ジョナサン・メイン 編/斎藤 泰三 訳 / 彩流社
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