1816〜1817年
40〜41歳頃

フラットフォード・ミル

画家 ジョン・コンスタブル
Flatford Mill (Scene on a Navigable River) / テート・ブリテン
家業の水運が営まれた川を、働く人、馬、雲の動きまで含めて描いた。

何が描かれているか

ストゥア川で馬が岸から荷船を引き、船頭たちが水辺で作業する。
右側には木々とフラットフォード・ミルの建物が並び、水路が明るい遠景へ続く。岸を歩く馬から水上の荷船へ綱が伸び、川が風景であると同時に物資輸送の道だったことが分かる。水路の曲がりと右岸の建物を追うと、作業の進む方向が遠景へ続く。

作品の見どころ

川岸と水路の斜線が、働く馬から遠い空へ自然に視線を導く。
木の葉、雲、水面へ白い絵具を細かく置き、同じ日の光が風景全体を動かしているように見せる。木々の暗い緑の中へ、雲、水面、道の白い光が細かく散る。建物を画面中央へ大きく置かず、馬、船、人、木々を同じ水辺の環境に含めている。

制作背景

1816〜1817年作。フラットフォード・ミルはコンスタブル家が運営した製粉所で、川は穀物や石炭を運ぶ実用の水路だった。
野外で描いた多数の習作しゅうさくをもとに、ロンドンのアトリエで完成させ、1817年のロイヤル・アカデミーへ出品した。戸外での習作を用いても、完成画はその場で一度に仕上げたものではない。身近な製粉所と実用の水路を、複数の観察から展覧会用の大画面へまとめた作品である。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所蔵
テート・ブリテン
目録番号
N01273

出典・画像について

画像:John Constableフラットフォード・ミル》/フラットフォード・ミル — John Constable / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-12 確認)
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