何が描かれているか
手前の木立と曲がる道の向こうに、ストゥア川流域のデダム・ヴェイルが広がる。
遠景にはデダム教会の塔が立ち、畑、川、空が何層にも重なる。画面手前には土の道と木立が大きく置かれ、谷の畑や川はその向こうへ小さく続く。遠景の教会塔は空に触れる細い縦線となり、広い土地の中で町の位置を示している。
作品の見どころ
高い場所から見下ろす視点と曲がる道が、手前から遠い教会まで視線を運ぶ。
濃い木陰を左右に置き、中央の谷と空を明るくすることで、故郷の土地を大きな眺望として見せる。左右の暗い木陰から中央の明るい谷へ視線が開き、道の曲線がその奥へ導く。近くの葉や土を濃く、遠景を淡くする色の差によって、地図のような広がりではなく空気のある距離になる。
制作背景
1802年作。コンスタブルが生まれ育ったイースト・バーゴルト近くから、デダム方面を見渡す風景である。
この年からロイヤル・アカデミーへ風景画を出品し始め、身近なサフォークの土地を主要な主題に定めていった。1802年の出品開始期に、故郷近くの眺めを大きな風景画へまとめた。実在の地形を基礎にしていても、一地点の写真のような完全な記録ではなく、見せ方を選んだ構成として見る。
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この画家について本で読む
コンスタブルの手紙 英国自然主義画家への追憶
C・R・レズリー 著/ジョナサン・メイン 編/斎藤 泰三 訳 / 彩流社
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