1888–1890年
49〜51歳頃

黄色い椅子のセザンヌ夫人

画家 ポール・セザンヌ
Madame Cézanne in a Yellow Chair / シカゴ美術館(シカゴ)
妻オルタンスを黄色い椅子に座らせ、身体、椅子、壁を大きな色面として組み合わせた。表情から人物像を決めつけず、色と輪郭りんかくの釣り合いを見たい。

何が描かれているか

妻オルタンスが黄色い椅子に座り、赤褐色かっしょくの衣服を着て両手を膝の上で重ねる。
背後の壁は青緑と白に分かれ、身体と椅子を囲む。

作品の見どころ

衣服の縦長の形、椅子の丸み、壁の直線が互いを支える。
顔の表情から性格を想像するより、赤褐色、黄色、青緑という大きな色面が人物をどう安定させるかを見たい。まず赤褐色の衣服を大きな縦長の形として捉え、次に黄色い椅子、青緑と白の壁へ視線を広げる。顔の表情から性格を読み取ろうとせず、両手、衣服、椅子の輪郭が人物をどう安定させるかを見る。色の境目を近くで確かめ、少し離れて三つの大きな色面が釣り合う位置を探すと構成が分かりやすい。椅子の曲線と壁の直線が人物の左右でどう支え合うかも、最後にゆっくり見比べたい。

制作背景

1888年から1890年に描かれた、オルタンスを同じ椅子に座らせた四点の連作れんさくの一つである。技術調査では、最初の肖像から輪郭を写した可能性が示される。
カンヴァスに油彩ゆさいで、シカゴ美術館所蔵。
表情から性格は決められません
硬く見える表情を、そのまま本人の性格の説明には使いません。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
シカゴ美術館

出典・画像について

出典:シカゴ美術館 作品ページ2026-09-08 確認)
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Paul Cézanne黄色い椅子のセザンヌ夫人》/Paul Cézanne, Madame Cézanne in a Yellow Chair, Art Institute of Chicago, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-08 確認)
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