1900–1906年
61〜67歳頃

大水浴図

画家 ポール・セザンヌ
The Large Bathers / フィラデルフィア美術館(フィラデルフィア)
左右の木が三角形を作り、その下に複数の水浴する女性を並べた。長く取り組んだ水浴主題の最大作で、風景と人体を一つの大きな構成へまとめている。

何が描かれているか

左右から内側へかしく木が大きな三角形を作り、その下に複数の裸体の女性が水辺を囲む。
中央奥には青い空と小さな建物が見える。

作品の見どころ

一人ずつの身体を正確な肖像のように描くのではなく、腕、脚、木の幹の斜線を響き合わせている。
人体と風景が別々の主役ではなく、一つの大きな構成になるようまとめられている。まず左右から傾く木が作る大きな三角形を捉え、その内側にいる裸体の人物を順に見る。腕、脚、木の幹の斜線が互いに響き、中央奥の空と建物へ視線を導く。人物を一人ずつ正確な身体として測るより、人体と風景が同じ構成の部品になるところを見たい。未完成に見える部分も全体との関係で確かめる。

制作背景

1900年から1906年に制作した、風景の中の裸体群像で最大かつ最後の作品である。フィラデルフィア美術館は未完成の状態を残すと評価している。
1907年の没後回顧展などを通じて若い20世紀画家へ大きな影響を与えた。カンヴァスに油彩ゆさいで、同館所蔵。
同じ主題の別作品があります
ここで扱うのはフィラデルフィア美術館所蔵の最大版です。未完成という説明は所蔵館の評価です。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
フィラデルフィア美術館

出典・画像について

画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Paul Cézanne大水浴図》/Paul Cézanne, The Large Bathers, Philadelphia Museum of Art, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-08 確認)
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