左右の木が三角形を作り、その下に複数の水浴する女性を並べた。長く取り組んだ水浴主題の最大作で、風景と人体を一つの大きな構成へまとめている。
何が描かれているか
左右から内側へ傾く木が大きな三角形を作り、その下に複数の裸体の女性が水辺を囲む。
中央奥には青い空と小さな建物が見える。
作品の見どころ
一人ずつの身体を正確な肖像のように描くのではなく、腕、脚、木の幹の斜線を響き合わせている。
人体と風景が別々の主役ではなく、一つの大きな構成になるようまとめられている。まず左右から傾く木が作る大きな三角形を捉え、その内側にいる裸体の人物を順に見る。腕、脚、木の幹の斜線が互いに響き、中央奥の空と建物へ視線を導く。人物を一人ずつ正確な身体として測るより、人体と風景が同じ構成の部品になるところを見たい。未完成に見える部分も全体との関係で確かめる。
制作背景
1900年から1906年に制作した、風景の中の裸体群像で最大かつ最後の作品である。フィラデルフィア美術館は未完成の状態を残すと評価している。
1907年の没後回顧展などを通じて若い20世紀画家へ大きな影響を与えた。カンヴァスに油彩で、同館所蔵。
同じ主題の別作品があります
ここで扱うのはフィラデルフィア美術館所蔵の最大版です。未完成という説明は所蔵館の評価です。
出典・画像について
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Paul Cézanne《大水浴図》/Paul Cézanne, The Large Bathers, Philadelphia Museum of Art, via Wikimedia Commons.
忠実な美術作品複製の法的扱いには法域差があります。
間違いを見つけたら、教えてください →