果物の皿、小壺、蓋付きの器を、白い布の上に密集させた。リンゴをただ正確に写すのではなく、物の重さと置かれ方を画面で組み立てようとする関心が見える。
何が描かれているか
白い布の上にリンゴを盛った皿があり、右に緑の小壺、背後に白い蓋付きの器と模様のある面が置かれる。
果物と器は画面の中央へ密集している。
作品の見どころ
白い布は折り目ごとに灰色、青、黄を含み、周囲の物を一つの場所へ結びつける。
リンゴの丸さ、壺の縦長、皿の楕円という違う形を、色の重なりで釣り合わせている。最初にリンゴを盛った皿を見て、次に右の緑の壺、奥の白い器へ視線を移す。丸い果物、縦長の壺、楕円の皿という異なる形が、折れ曲がる白布の上で結びつく。物の名前を確認するだけでなく、輪郭のずれや色の重なりを近くで見て、少し離れたときに卓上全体が安定する様子を比べたい。皿の縁や器の口が完全な楕円に見えない部分も、視点の揺れを考える手掛かりになる。
制作背景
1876年から1877年頃の作品で、メトロポリタン美術館はエクスにある父の家で描かれたと説明する。
のちに繰り返す静物への関心を、早い時期から確かめられる。カンヴァスに油彩で、同館所蔵。
出典・画像について
画像:Paul Cézanne《リンゴの皿》/Paul Cézanne, Dish of Apples, The Metropolitan Museum of Art, CC0.
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