1873–1875年
34〜36歳頃

オーヴェル、パノラマ風景

画家 ポール・セザンヌ
Auvers, Panoramic View / シカゴ美術館(シカゴ)
高い場所からオーヴェルの町を見下ろし、屋根、畑、空を途切れた筆触と色のまとまりで描いた。ピサロとの制作を通じて画面が明るくなった時期の作品である。

何が描かれているか

高い位置から見下ろした町に、赤、青、黄土色の屋根が重なる。
家々の先には緑の畑が横長に続き、低い空が画面上部を閉じる。

作品の見どころ

建物を一軒ずつ細密に描くのではなく、短い筆触と色の塊で斜面全体を組み立てている。
近くでは筆の跡、離れると屋根と畑の広がりに見える変化を比べたい。まず赤や黄土色の屋根が集まる中央部を見て、そこから手前の斜面、奥の畑、空へ視線を広げる。家を一軒ずつ数えるより、四角い色面が斜面にどう積み上がるかを見るとよい。近くでは短い筆触、離れては町全体のまとまりへ見え方が変わる。空の狭さも、地面の広がりを強く感じさせる。屋根の斜線と畑の水平線が交わるところを探すと、町と周囲の土地のつながりも丁寧に読み取りやすい。

制作背景

1873年から1875年頃、ピサロの助言を受けながらオーヴェル周辺で制作した時期の作品である。
暗く厚い初期作品から、戸外の明るい色へ移る変化が分かる。カンヴァスに油彩ゆさいで、シカゴ美術館所蔵。

作品情報

材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
シカゴ美術館

出典・画像について

出典:シカゴ美術館 作品ページ2026-09-08 確認)
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製の扱いには法域差があります。
画像:Paul Cézanneオーヴェル、パノラマ風景》/Paul Cézanne, Auvers, Panoramic View, Art Institute of Chicago, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-08 確認)
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