手鏡をのぞく女性と子ども、その背後の鏡にも映る二人。明るい黄色の衣服と大きなひまわりが、重なり合う視線を引き立てる。
何が描かれているか
胸元に大きなひまわりをつけた女性が、裸の子どもを膝に抱き、二人で小さな手鏡をのぞく。
子どもの顔は手鏡に映り、二人の姿は背後の壁の鏡にも映っている。子どもは手鏡の方へ身を乗り出し、女性は肩に手を添えて身体を支える。二つの鏡には正面からは見えない顔や後ろ姿が映り、同じ場面を複数の角度で示す。
作品の見どころ
手鏡と壁の鏡を順に見ると、同じ人物が異なる角度から現れる。実際の身体と映った姿を一枚の画面で見比べられる。
黄色い衣服と青緑の椅子、大きな花が画面を明るくする。一方で女性が子どもの肩へ置く手は、二人の距離の近さを伝える。大きなひまわりの黄は服や鏡の縁の色とつながり、青緑の椅子から強く浮かぶ。鏡の円、花の円、顔の丸みが繰り返され、人物の重なりをまとめている。
制作背景
1905年頃の作。所蔵館の現在の作品名は《ひまわりをつけた女性》。親しげな姿だが、二人が実際の母子かどうかは確定していない。
所蔵館は、ひまわりに女性の参政権運動とのつながりを読む解釈も紹介している。花を単なる飾りとも、決まった象徴とも断定せずに見たい。二人が実際の母子かは確定していないため、血縁を事実として書かない。ひまわりと女性参政権の関係も所蔵館が紹介する一つの解釈であり、唯一の意味とはしない。
出典・画像について
画像:Mary Cassatt《ひまわりをつけた女性》/ひまわりをつけた女性 — Mary Cassatt / Wikimedia Commons
CC0/Open Accessとして提供された画像です。
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