1606–1607年
34〜36歳頃
七つの慈悲の行い。夜の街路で複数の人助けが重なり、上空の聖母子と天使が暗い群像を見下ろしている。
七つの慈悲の行い
Le Sette Opere della Misericordia (The Seven Works of Mercy) / ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア(ナポリ)
一枚の夜の街路に、困っている人を助ける七つの行いが重ねられている。登場人物が多く、最初は混乱して見えるが、上の聖母子せいぼし、下の人々、中央を横切る天使の三段に分けると読みやすい。
何が描かれているか
地上では、食べ物や飲み物を与える、衣を分ける、病人や旅人を助ける、死者を葬るなど、身体に関わる慈善の行いが一つの街角へ組み込まれている。別々の七場面を区切るのではなく、人物の身体と物を重ねて同時に見せる。
上空には聖母子と天使たちが現れる。天使の白い布と腕が大きく広がり、暗い地上の群像へ光と動きをつなぐ。地上だけを見ると雑踏に見えるが、上から下へ視線を移すと宗教画としての全体が見えてくる。
なぜ重要か
七つの行いを一つずつ説明する図ではなく、現実の都市で人々が互いの身体を支える場面へまとめたことが重要である。教えを覚えるだけでなく、誰が誰を助けているかを探す鑑賞ができる。
ローマを離れた後のナポリで描かれた作品であり、カラヴァッジョの方法が新しい都市の大きな注文へ続いたことを示す。人物の密集と強い明暗は保ちながら、複数の小さな出来事を一つにたばねている。
制作背景
1606–1607年に制作され、現在もナポリのピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア礼拝堂の主祭壇にある。制作料は400ドゥカートだった。本来の場所に残るため、独立した画像だけでなく、祭壇の高さと礼拝空間を考えて見る必要がある。
材質・技法
カンヴァスに油彩ゆさい
所在
ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア
設置場所
礼拝堂の主祭壇
制作料
400ドゥカート
出典:ピオ・モンテ・デッラ・ミゼリコルディア 作品ページ2026-09-07 確認)
画像はWikimedia CommonsのPD-Art複製です。忠実複製とイタリア文化財制度の扱いには法域差があります。
画像:カラヴァッジョ七つの慈悲の行い》/Caravaggio, The Seven Works of Mercy, Pio Monte della Misericordia, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-07 確認)
忠実複製とイタリア文化財制度の扱いには法域差があります。
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