1600–1604年頃
28〜33歳頃
キリストの埋葬。二人の男がキリストの身体を支え、手前へ突き出た石の上へ下ろそうとしている。
キリストの埋葬
Deposizione dalla Croce (The Entombment of Christ) / バチカン美術館(バチカン市国)
二人の男がキリストの重い身体を支え、手前の石へ下ろそうとしている。題名から墓へ入れる場面と思いやすいが、所蔵館は、遺体を塗油の石へ載せる場面として説明する。まず、身体を支える手と、画面手前の石の角を見たい。
何が描かれているか
キリストの身体は斜めに横たわり、片腕と白い布が下へ垂れる。二人の男は肩、背中、脚へ力をかけ、死んだ身体の重さを受け止めている。背後では女性たちが頭を垂れ、顔を覆い、両腕を上げて異なる悲しみを示す。
人物群の下には、鋭い角を手前へ向けた大きな石がある。遺体の腕と布も画面の下端へ近づき、礼拝する人の側へ重さが迫る。上の大きな身ぶりと下の静かな身体が、一つの斜めの流れで結ばれる。
なぜ重要か
悲しみを顔だけで説明せず、腕を上げる、顔を覆う、遺体を持ち上げるという身体の違いで見せている。人物が互いに触れ合うため、個別の肖像ではなく、一つの重い集団として見える。
カラヴァッジョの自然主義、つまり理想的な形へ整えすぎず、現実の人や物を具体的に観察する方法は、宗教的人物を日常の人へ格下げすることではない。身体の重さ、裸足、布のたるみを描くことで、死と悲しみを目で確かめられる出来事として伝えている。
制作背景
1600–1604年頃の油彩ゆさい・カンヴァスで、縦300センチ、横203センチ。バチカン美術館の刊行物には1604年と1600–1604年の表記があるため、ここでは幅のある年代を採用した。
ジローラモ・ヴィットリーチェが、ローマのサンタ・マリア・イン・ヴァッリチェッラ聖堂にある家族礼拝堂のために注文した。個人の収集室ではなく、祭壇の近くで祈る人が見る作品だった。
制作年には公式資料内でも幅があります
バチカン美術館の刊行物には1604年と1600–1604年の表記があるため、ここでは幅のある年代を採用しています。
寸法
300 × 203 cm
材質・技法
カンヴァスに油彩
所蔵
バチカン美術館(バチカン市国)
注文
ヴィットリーチェ家礼拝堂用
出典:バチカン美術館 作品ページ2026-09-07 確認)
画像はWikimedia Commonsの全景PD-Art複製です。忠実複製とバチカンの施設制度の扱いには法域差があります。
画像:カラヴァッジョキリストの埋葬》/Caravaggio, The Entombment of Christ, Vatican Museums, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(法域注意)(画像情報:2026-09-07 確認)
全景の忠実複製です。忠実複製と施設制度の扱いには法域差があります。
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