何が描かれているか
村の家、広場、川辺を大勢の人が埋める。屋根に菓子を載せる、壁へ頭を打ちつける、豚の前に花をまくなど、不思議な行動が同時に起こる。
一つずつの行動は当時のことわざを表す。遠くの帆船まで細部が続き、見る人は村を巡るように意味を探す。一人の主人公を置かず、家の内外や水辺へ小場面を散らすことで、村全体がことわざの舞台になる。
作品の見どころ
ことわざは短い言葉だが、絵にすると身体、道具、場所が必要になる。ブリューゲルは言葉を小さな劇へ変え、画面全体へ配置した。
青、赤、白の衣を繰り返し、細部の多さの中に視線の道を作る。個々は滑稽でも、全体では人間社会の混乱が見える。手前から奥へ道をたどり、同じ色の衣を目印にすると、密集した場面を迷わず見て回れる。
制作背景
1559年制作。ベルリン絵画館が1720として所蔵し、画像をPublic Domain Mark 1.0で公開する。
表されたことわざの数え方と同定には研究差がある。総数を一つに固定せず、確実な例から画面を読む。現代語の似た表現へ無理に置き換えず、所蔵館や研究で同定された例と未確定の場面を分けて楽しみたい。