何が描かれているか
狩人と犬が雪の丘を下り、谷の村へ帰る。獲物は少なく、犬も頭を下げる。左では火を使う作業が行われる。
眼下の凍った池では人々が滑り、遊び、荷を運ぶ。黒い木々の間から遠い山と空まで視界が開く。左上の狩人から右下の池へ強い対角線が走り、その奥を山並みが囲んで視線を遠くへ戻す。
作品の見どころ
手前の暗い狩人から白い谷へ、急な斜面で視線を落とす。黒、白、鈍い緑を重ね、寒さを色と構図で感じさせる。
失敗に近い狩りと、活発な村の暮らしを同時に見せる。一つの出来事ではなく、冬の日全体が主役になる。犬の姿勢、火の煙、氷上の小さな動きを見比べると、寒さの中でも異なる生活時間が流れている。
制作背景
1565年の六季連作の一枚で、美術史美術館がGG 1838として所蔵する。初期の大規模な冬景色を代表する作品である。
山はネーデルラントの日常風景そのままではなく、イタリア旅行で見たアルプスの記憶との関係が指摘される。山の由来は推測を含むため、旅の記憶との関係は可能性として示し、実景の正確な場所とは断定しない。