1565年
40歳頃

穀物の収穫

画家 ピーテル・ブリューゲル(父)
The Harvesters / メトロポリタン美術館(ニューヨーク)
働く人、食べる人、眠る人を麦畑の中へ置く。季節の労働と休息を、遠くまで続く風景の時間として描く。

何が描かれているか

黄金色の麦畑で人々がかまを振り、たばを集める。大きな木の下では食事をし、一人は地面で眠る。
斜面の向こうに村、池、果樹園、海が続く。働く時間、休む時間、遠くの暮らしが一つの夏景色に入る。手前の働く人々と木陰の休息が横に並び、その先へ斜面と海がゆるやかに開いていく。

作品の見どころ

麦の大きな黄色い面と、木陰の濃い緑が画面を二分する。刈り取った跡の線が奥へ伸び、遠景へ視線を導く。
農作業を理想化した飾りにせず、汗、食事、睡眠まで描く。同時に高い視点から土地全体を見せ、季節そのものを主題にする。鎌の動き、麦束、食事の器を順に見ると、季節という大きな主題が具体的な手仕事から作られている。

制作背景

1565年、ニクラース・ヨンゲリンクのための六季連作れんさくの一枚として制作された。メトロポリタン美術館が19.164として所蔵する。
六枚のうち五枚が現存する。この作品は晩夏にあたり、月名を一つに固定するより季節の労働として見る。連作の中の一枚として、単独の農村風景だけでなく、一年を複数の季節に分けて眺める構想も意識したい。

作品情報

材質・技法
木板に油彩ゆさい
所蔵
メトロポリタン美術館
目録番号
19.164

出典・画像について

出典:メトロポリタン美術館 19.1642026-09-10 確認)
画像:Pieter Bruegel the Elder穀物の収穫》/Pieter Bruegel the Elder, 穀物の収穫, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-10 確認)
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