1560年
30代頃

子供の遊戯

画家 ピーテル・ブリューゲル(父)
Children's Games / 美術史美術館(ウィーン)
広場を子どもの遊びで埋め尽くす。遊びの図鑑のようでありながら、同じ動作を繰り返す人間社会にも見える。

何が描かれているか

広場と通りで、多数の子どもが輪回し、馬乗り、こま、鬼ごっこ、店遊びなどをしている。建物の中や川辺にも遊びが続く。
手前の一人から遠くの群れまで、大人のいない町のように見える。子どもの身体は小さくても、動作の違いで遊びを見分けられる。通りの交差点を中心に人の流れが四方へ分かれ、遊びの数が多くても画面全体は一つの町としてつながる。

作品の見どころ

高い視点から通りを斜めに伸ばし、数百人を一度に見せる。赤い服や白い帽子が点のように反復し、混雑を整理する。
遊びの記録として楽しい一方、同じ規則に従い続ける人間社会の寓意とする読みもある。作者の意図を一つに決めず、まず動きを観察する。同じ遊びを探すだけでなく、座る、走る、ぶら下がる身体の向きを追うと、静止画の中に速度の違いが見える。

制作背景

1560年制作。美術史美術館がGG 1017として所蔵する。
当時の遊びを多く集めた作品だが、現代の名前へ完全に置き換えられない遊びもある。記録と寓意のどちらか一方へ決めず、確認できる遊びの姿と、作品全体についての解釈を分けて読む。

作品情報

材質・技法
オーク板に油彩ゆさい
所蔵
美術史美術館
目録番号
GG 1017

出典・画像について

出典:美術史美術館 ブリューゲル資料2026-09-10 確認)
画像:Pieter Bruegel the Elder子供の遊戯》/Pieter Bruegel the Elder, 子供の遊戯, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-10 確認)
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