何が描かれているか
広場と通りで、多数の子どもが輪回し、馬乗り、こま、鬼ごっこ、店遊びなどをしている。建物の中や川辺にも遊びが続く。
手前の一人から遠くの群れまで、大人のいない町のように見える。子どもの身体は小さくても、動作の違いで遊びを見分けられる。通りの交差点を中心に人の流れが四方へ分かれ、遊びの数が多くても画面全体は一つの町としてつながる。
作品の見どころ
高い視点から通りを斜めに伸ばし、数百人を一度に見せる。赤い服や白い帽子が点のように反復し、混雑を整理する。
遊びの記録として楽しい一方、同じ規則に従い続ける人間社会の寓意とする読みもある。作者の意図を一つに決めず、まず動きを観察する。同じ遊びを探すだけでなく、座る、走る、ぶら下がる身体の向きを追うと、静止画の中に速度の違いが見える。
制作背景
1560年制作。美術史美術館がGG 1017として所蔵する。
当時の遊びを多く集めた作品だが、現代の名前へ完全に置き換えられない遊びもある。記録と寓意のどちらか一方へ決めず、確認できる遊びの姿と、作品全体についての解釈を分けて読む。