何が描かれているか
中央の巨大な乾草車へ、農民、兵士、貴族、聖職者が群がり、乾草を奪おうとする。車の上では音楽が奏でられ、上空にキリストがいる。
左翼は楽園と人間の堕落、右翼は怪物が人々を責める地獄である。乾草車は悪魔のような生き物に引かれ、地獄へ向かう。中央の車が左から右へ進む大きな流れを作り、人々の争いもその進行に巻き込まれている。
作品の見どころ
乾草は手に入れようとしても長く残らない物の象徴になる。身分に関係なく同じ車へ集まる人々が、欲望の広がりを見せる。
扉を閉じると一人の旅人が道を進む。開いた世界全体の混乱と、閉じた外側の個人の選択が対応する。上空の小さなキリストから乾草車、地獄へ縦に目を下ろすと、救いが見過ごされる構図が分かる。
制作背景
プラド美術館は1512年から1515年、P002052として所蔵する。現在の三枚は戦争期に分散した後、1914年までに再び組み合わされた。
聖書の言葉とネーデルラントのことわざに結びつく。具体的な人物を一人ずつ実在の階級批判へ固定せず、全体の道徳的構成として見る。分散と再構成を経た作品なので、三面が伝える物語と、物としての来歴の両方を区別して考える。