1494年頃
40代頃

東方三博士とうほうさんはかせの礼拝の三連祭壇画さいだんが

画家 ヒエロニムス・ボス
Triptych of the Adoration of the Magi / プラド美術館(マドリード)
幼子おさなごへの礼拝を中心に、注文主夫妻と守護聖人を翼へ置く。華やかな贈物の背後に不穏な人物や廃墟が入り込む。

何が描かれているか

中央では聖母が幼子を抱き、三人の王が贈物を持って礼拝する。粗末な小屋の入口から、半裸の不思議な人物と群衆がのぞく。
左右の翼には注文主夫妻が守護聖人とともにひざまずく。閉じた外側には、灰色の調子で聖グレゴリウスのミサが描かれる。中央の白い布と幼子が明るい焦点となり、左右の寄進者像と翼の風景が礼拝の場を広げる。

作品の見どころ

豪華な衣と金属の贈物に対し、小屋は崩れかけている。救いの誕生を示す中心へ、不穏な人物や暴力の気配が入り込む。
開いた内側と閉じた外側で、色と時間が切り替わる。三連画を一枚の場面ではなく、開閉する礼拝画として見る。贈物の細工を見た後に小屋の隙間や遠景へ目を移すと、祝福の場面へ不安な細部が混じるのが分かる。

制作背景

1494年頃、アントウェルペンのペーテル・スヘイフフェとアフネーセ・デ・グラムの注文で制作された。プラド美術館がP002048として所蔵する。
技術調査は、注文主像が後から追加されたのではなく、全体と同時に描かれたことを示す。注文主が特定できるため、翼に描かれた夫妻を匿名の見物人ではなく、祈りの場へ参加する依頼者として見られる。

作品情報

材質・技法
オーク板に油彩ゆさいとグリザイユ
所蔵
プラド美術館
目録番号
P002048

出典・画像について

出典:プラド美術館 P0020482026-09-10 確認)
画像:Hieronymus Bosch東方三博士の礼拝の三連祭壇画》/Hieronymus Bosch, 東方三博士の礼拝の三連祭壇画, via Wikimedia Commons.
画像の出典 / Public Domain Mark 1.0 / PD-Art(画像情報:2026-09-10 確認)
作品外の白い余白だけを透明化しました。作品本体の色・形・縦横比は変更していません。忠実な美術作品複製の法的扱いには法域差があります。
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