大いなる赤い竜と太陽をまとった女
画家 ウィリアム・ブレイク →The Great Red Dragon and the Woman Clothed with the Sun / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
黙示録の対決を、上下に向き合う巨大な身体と暗い空で劇化した。
何が描かれているか
大きな翼と角を持つ竜が上空から身を伏せ、下には翼ある女性が月の上にひざまずく。
二つの身体は上下でほぼ同じ幅に広がり、暗い空と岩に閉じ込められる。竜は背中を鑑賞者へ向けて上半分を覆い、翼と両腕が紙の端近くまで広がる。女性は下で両腕を開き、上向きの顔と髪が竜の頭へ向かって伸びている。
作品の見どころ
竜と女性の腕や翼が左右対称に近い形を作り、対決を一つの紋章のように見せる。
女性は小さく描かれておらず、脅かされながらも画面下半分を占める強い存在である。上の身体は灰色と赤褐色で重く、下の女性は淡い黄と白で明るい。二人の左右に開く姿勢は似ているが、上下の向きと光の差が脅威と抵抗を分ける。女性の足元の四角い岩も構図の土台になる。
制作背景
『ヨハネの黙示録』を描く水彩連作の一枚で、1805年頃の作。
ワシントン・ナショナル・ギャラリーは画像をパブリックドメインとして公開している。連作の一枚であるため、題名の似た別の赤い竜作品と取り違えないようにしたい。ここでは太陽をまとった女が描かれるワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵作を扱う。
出典・画像について
画像:William Blake《大いなる赤い竜と太陽をまとった女》/大いなる赤い竜と太陽をまとった女 — William Blake / Wikimedia Commons
Public Domain表示の忠実な複製画像です。扱いは国・地域によって異なります。
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