1805年頃
47〜48歳頃

大いなる赤い竜と太陽をまとった女

画家 ウィリアム・ブレイク
The Great Red Dragon and the Woman Clothed with the Sun / ワシントン・ナショナル・ギャラリー
黙示録の対決を、上下に向き合う巨大な身体と暗い空で劇化した。

何が描かれているか

大きな翼と角を持つ竜が上空から身を伏せ、下には翼ある女性が月の上にひざまずく。
二つの身体は上下でほぼ同じ幅に広がり、暗い空と岩に閉じ込められる。竜は背中を鑑賞者へ向けて上半分を覆い、翼と両腕が紙の端近くまで広がる。女性は下で両腕を開き、上向きの顔と髪が竜の頭へ向かって伸びている。

作品の見どころ

竜と女性の腕や翼が左右対称に近い形を作り、対決を一つの紋章のように見せる。
女性は小さく描かれておらず、脅かされながらも画面下半分を占める強い存在である。上の身体は灰色と赤褐色かっしょくで重く、下の女性は淡い黄と白で明るい。二人の左右に開く姿勢は似ているが、上下の向きと光の差が脅威と抵抗を分ける。女性の足元の四角い岩も構図こうずの土台になる。

制作背景

『ヨハネの黙示録』を描く水彩連作れんさくの一枚で、1805年頃の作。
ワシントン・ナショナル・ギャラリーは画像をパブリックドメインとして公開している。連作の一枚であるため、題名の似た別の赤い竜作品と取り違えないようにしたい。ここでは太陽をまとった女が描かれるワシントン・ナショナル・ギャラリー所蔵作を扱う。

作品情報

材質・技法
黒インクと水彩、黒鉛
所蔵
ワシントン・ナショナル・ギャラリー
主題
『ヨハネの黙示録』

出典・画像について

画像:William Blake大いなる赤い竜と太陽をまとった女》/大いなる赤い竜と太陽をまとった女 — William Blake / Wikimedia Commons
画像の出典 / Public Domain Mark(画像情報:2026-09-12 確認)
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